武夷山 国家自然保護区 武夷仙境 奇秀甲東南

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武夷山

武夷山

 

武夷山脈は中国の江西省と福建省の境界にまたがる。北は仙霞嶺山脈に、南は九連山に接し、東北から西南方向に伸びている。長さは約550km、海抜は1,000m前後である。長江水系の贛江・撫河・信江と、福建省に流れる閩江などの大河の分水嶺でもある。黄崗山(海抜2,158m)はこの山脈の主峰で、江西省鉛山県と福建省武夷山市の境界線上にあり、中国大陸東南部の最高峰である。1979年には57,300平方kmの範囲に武夷山国家自然保護区が設置されている。
黄崗山を中心にした武夷山風景区が世界遺産に登録されている。風景区内は砂礫岩でできた比較的低い丘陵や山が広がるが、赤く切り立った崖や柱のような峰が多く、その間をめぐる渓谷ともども「武夷仙境」「奇秀甲東南」と称えられてきた。地理的には、平均350mの高度を持ち亜熱帯気候に属するため、冬でも比較的温暖である。年間2,000ミリもの降雨が山を削り、雲を生み、美しい九極渓を作り出している。
450種以上の脊椎動物、5,000種以上の昆虫、2,500種以上の植物が現在までに確認されている。野生のチャノキが自生している土地であり、ここで採れる茶葉から作る烏龍茶は香りと味が良いと評判で、特に岩に張り付くように育つ茶葉は「武夷岩茶」と呼ばれ、最高級品の扱いである。また、独特のフレーバーをもつ紅茶ラプサン・スーチョンの産地でもある。
景観として特に美しいとされるのが「九曲渓」で、川岸には36の岩山が立ち並ぶ。ここを竹の筏で、およそ9kmほどを川下りながら、観光ができるようになっている。周囲の岩山の中でも特に有名なものが「玉女峰」で、外に見える岩肌が美しいので、美女にたとえられこの名前が付いた。その対岸には大王峰(530m)があり、玉女峰と恋愛関係にあるとされるが、その間に鉄板鬼と呼ばれる青黒い岩があり、これが邪魔をして二つの山が出会えないようにしているという古典文学的な伝説がある。
また、朱子学の開祖、朱熹が講学を行ったとされる紫陽書院なども残っている。
      

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