天下の名景は黄山に集まる 天下第一の奇山

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黄山

 
世界遺産登録日:1990年
遺産種別:複合遺産
遺産所在地:安徽省
 
  黄山(こうざん)は、中国安徽省南部に聳える名山で、中国の十大風景名勝地の中で唯一の山岳風景区。1985年「全国観光名所トップ10」に選ばれ、1990年世界遺産にも登録。

 黄山に立ち並ぶ山々は古生代に出来たもので、氷河や風雨による浸食が一億年に亘って繰り返され、現在のような断崖絶壁の景観ができあがった。海から流れ込む湿った空気は標高1000m以上の峰々に漂い、大量の霧や雲を発生させている。そして、荒涼たる風景を彩る「黄山松」は、岩の割れ目に根をはり、強い生命力を持つとして、尊ばれている。以上の怪石、雲海、奇松に温泉を加え、「黄山の四絶」と称された。 黄山の有名な峰は72もあり、それぞれの特色がある。中には天都峰、蓮花峰、光明頂が黄山の三大主峰で、みな標高1800メートル以上。

 黄山は「天下一の奇山」とされ、中国の名山のすばらしい所を全て持っている。即ち、「天下の名景は黄山に集まる」。泰山の雄大、華山の峻険、峨眉山の清涼、衡山の煙雲、廬山の飛瀑、雁蕩山の奇岩、いずれも黄山にないものはない。従って、天下の名勝が黄山に集まると言われ、古代から中国の人々が黄山の美しさを「天下一」と称える。

 この名声で数多くの文人を引き寄せ、水墨画、漢詩など中国独特の文化を生み出した。東山魁夷は黄山を「充実した無の世界。あらゆる山水画の技法が、そこから生まれたことが分かる」と評価。


 中国人の精神的な拠り所となってきた黄山の周辺には、道教や仏教の修行の場として、たくさんの寺院が建てられている。黄山の北に位置する九華山は、97の寺院が集まる地蔵菩薩信仰の総本山で、黄山で修行した僧侶が開いたと言われ、その僧侶が地蔵菩薩の化身という言い伝えから、この地が聖山となった。 
 
 黄山は四季を楽しむ値打ちがある理想的な景観である。四季の景色はそれぞれ異なって、朝晩晴雨、瞬時に千変万化して、黄山の日の出、夕焼け、雲、仏陀の光と霧氷などの季節の景観にはそれぞれその趣がある。
春(3-5月)百花の咲き競い、松の枝の芽生え、山の鳥の鳴き声;
夏(6-8月)松の木、雲霧および避暑;
秋(9-11月)松の木、岩、紅葉、黄色の菊の花などの自然な景色;
冬(12-2月)霧に包まれる松の木。
  


 

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