横店
上海から北に車で5時間。1998年、浙江省の寒村だった横店の郷鎮企業が、250ドルの投資で建設した映画撮影所が、経済成長の波に乗って、わずか10年で世界最大の規模に成長した。総面積330ヘクタールの広大な敷地に、実物大の秦王宮や紫禁城をはじめとする中国の歴史的な建造物や庭園が再現され、いくつもの大型時代劇が同時並行で撮られている。中国映画を代表する陳凱歌監督の「始皇帝暗殺」や張芸謀監督の「英雄(HERO)」なども、ここで撮影された。
横店周辺はもともと大工職人の多かった土地で、映画セットとはいえ、緻密な手作業で作られている。番組には映画の撮影風景もふんだんに盛り込まれていて、とにかく人海戦術であったり、撮影時に音声の録音を行わなかったりという中国映画の制作手法が良くわかる。また、撮影現場は一般客にも公開されていているため、横店は新しい観光地としての人気が急上昇。訪れた際のお勧めスポットなども丁寧に紹介される。
秦王宮は、その名の通り、秦の時代の王宮を再現したセット。映画「始皇帝の暗殺」のために立てられた。秦王宮となれば時代は春秋戦国時代にまで遡ることができる。司馬遷の《史記》や劉向の《戦国策》などで数々の記録を残すこの時代はまさに戦乱の時代。近年話題になった中国映画《英雄》(HERO)や《荆轲刺秦王》(邦題:始皇帝暗殺)、はたまた近年公開予定の映画《ハムナプトラ3》の撮影地として使われていたのが秦王宮。その他にも有名な映画及びドラマには《无机》(邦題:無極PROMISE)《越王勾践》《大汉天子》《寻秦记》などがある。藤原紀香も郭富城との映画「雷霆戦警(邦:SPY_N)で共演した。
秦王宮観光スポットは1997年に建設された建物でありその面積は600ムーである。名作である《英雄》の誕生地でもある。各種類の雄大な宮殿が27棟あり、長さ2289メートル、高さ18メートルの高く聳えている城壁と宮殿がお互いに輝かしく光っている。特にメイン宮殿である「四海帰一殿」は高さ44.8メートル、奥深さ600メートルの巨大な宮殿であり、始皇帝が六つの国を滅亡し、天下を統一した偉業を余すところなく物語っている。又、長さ120メートル、敷地面積1.4ヘクタールにも達している「秦漢街」が作られ、秦漢時期の町並みを見ることができる。
ここで撮影された作品は《始皇帝暗殺》《英雄》《尋秦記》《風雲》《漢武大帝》《無極》などがある。
清明上河図スポットは世に知られている北宋時代の画家張択端の名作<清明上河図>を基に立てられた建築物で、敷地面積は54ヘクタールである。この観光スポットは外城、内城と皇宮の三つに分かれ、またお城の中に河が延々と流れていく。これで、お城の中に又お城があり、川の中に又河があるという独特な構成になっている。
ここで撮影された作品は《大宋裁判官》《飛天舞》《小李飛刀》《絶代双嬌》《宝蓮灯》、等がある。
明清の宮殿と庭園スポットは7億元以上投資され、1:1の比率で北京故宮を基にして立てられた大型観光スポットであり、敷地総面積が100ヘクタールである。特に宮殿、庭園、邸宅、民家等北京の著名な四種類の建築スタイルが揃えられ、北京紫禁城及び北京の町並みを忠実に再現したものである。
ここで撮影された作品は、《天下無双》《金枝欲孽》《皇宮宝貝》《天地英雄》《大明王朝》《満城尽帯黄金甲》、等がある。