
上海老街の南北風味が集結
上海最古の歴史ある七宝老街、南大通りに沿って歩き続ける。どこの店も長蛇の列で、お目当てはもちろん七宝の特色小吃だ。ここには上海老街に昔からある南北風味が集まっている。老鴨粉絲湯(カモと春雨のスープ)、豆沙餡海棠糕(小豆あんのお菓子)、鮮肉餡刺毛団(ひき肉ともち米のだんご)、七宝方糕(もち米の四角いお菓子)はみな、たとえ並んでも食べる価値がある。
ここでは、街のあちこちに数え切れない程の各種特産品が溢れている。白切羊肉(茹でた羊肉)、燻癩蝦蟆(焼きガマカエル)、農家菜滷蛋(味付け玉子)、荷包豆腐乾(香り豆腐の蒲の葉包み)、農家拆蹄(豚足)、糟魚(魚のかす漬け)、粽子(ちまき)等、いつのまにかたくさんの買い物をしてしまう。歩き疲れたら老茶館で少し休憩、お茶をしながら無料上演している講談に耳を傾けるのもよい。
一大特色の酒造文化
南に行くと昔ながらの酒蔵に出た。七宝の酒文化も大きな特色で、明清年間に酒の醸造で名が知られた楊鼎源糟坊という酒蔵があり、建国初期の「七宝大麹」というお酒は上海で売れ行きがよかったという。
現在、ここでは「七宝大麹」の調合方法を基に、土の窖池や蒸留鍋を使用し、コウリャンとふすま(小麦を粉にする時に出る皮くず)等の原料を抽出後、発酵・蒸留をしてお酒を造り出している。店内では、酒造の全過程を直接見学できる。
毎日、昼ごろには新釀造酒が出来上がり、竹筒の中から漂う良い香りが店内至る所にあふれる。また量り売りもしている小瓶入りの酒はお土産にも良い。美酒を飲めば、おのずとつまみがほしくなるものだが、七宝糟肉(肉のかす漬け)はここの絶品で、作り方は先祖伝来の秘伝だ。売られているビン入り糟肉は家に持ち帰り20分蒸してから食べる。
「暁山青」のチーフコック馮義祥の作品は、四季折々の食材を組み合わせた、2種の素材による精美な淮揚料理だ。広東料理の薄味とマッチさせ、多種類の料理で客を迎える。中国江南の小皿料理、蘇州や広東の点心と滋養とろみスープ、また創作料理はユニークで、かなり時間をかけて作る料理もあるので事前に予約を取った方がよい。最も人気なメニューは、「淮揚肴肉」(水晶肴肉)、「金藕裹宝」(蓮根の前菜)、「東坡一品盅」、「暁山青松茸湯」(松茸スープ)、「富貴五丁包」(五目饅頭)等。



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